『後悔しない超選択術』の著者はメンタリストのDaiGoさんです。DaiGoさんがやっているニコ動のチャンネル『心理分析してみた!』の会員にもなってます♪
この読もうと思ったキッカケは、仕事で『選択や決断』を先延ばしする人がいて、どうすれば『選択や決断』してもらえるのかなぁ?と疑問に思っていたのでその答えが書いてあると思い手に取りました。
ぼくが選択して欲しいと思ってる人は、
- 決裁権を持つ経営の上層部
- プロジェクト承認者の部長
強い権限を持ち決断することが仕事の人たちですね。
みなさんの会社にもなかなか決断しない人がいて困っていませんか?
ぼくの場合は関わってるプロジェクトで強い権限を持っている人たちなんですけど、決断しないし先延ばしにするしでたいへんなんですよねぇ〜w
プロジェクト方針を決める大事な会議でも、材料が少ないというわけでもなく、延々と選択しない・・・。大企業病でしょうか?
ニコ動の『心理分析してみた!』でも、「何に関心がなく流される人の『孤立者』は大企業に最も多いと紹介されてましたね・・・。
当然、仕事には期限があるので結局、期限ギリギリになってなし崩し的に決めることが多いんですよ。
なので、もっと前向きになって欲しいなと思いこの本を読みました。
後悔しない選択術って・・・なに?、そもそも正しい選択なんてない
さて、『後悔しない超選択術』の感想です。
まず、気になるのがタイトルにある『後悔しない』ですよね。
仕事の商談がうまくいかなかったり、ダイエット中に甘いモノを食べてしい挫折したり、後悔したことないが人はいないと思います。
後悔しないって洗脳や気合で乗り切ることか?と気になってしまいますよね・・・。
まず、『後悔しない超選択術』の大前提として本書では、
慎重に選んだ選択がいつも幸せに導いてくれるとは限りません。
(中略)
未来に何が起きるか誰にもわからない以上、選択に正解はありません。あるのはベターな選択。
引用元:後悔しない超選択術
未来のことはわからないので、何か選択して失敗したり予想と違う結末になってしまうことはしょうがないこと。
大事なことは絶対的に正しい選択があると思うより、その時のタイミングや判断材料で最も合理的な選択ができることなんだと。
人生は選択の連続である。
~ウィリアム・シェイクスピア~
シェイクスピアも言っていますが、ぼくたちはいろんな選択をしています。
たとえば、人生のターニングポイントの結婚を決めるとき、人生で一番大きい買い物といわれるマイホーム購入するとき。
大事な選択をするときは、時間をかけて慎重に考えますよね。
ただ、慎重に時間をかけ考えた選択でも、残念ながら離婚してしまったり、住んでみたら不満だらけのマイホームだったり失敗することはあります。
だから、未来永劫絶対的正しいベストな選択はないよ!ベターな選択を意識してねってことですね。
まぁ、言わればそうだなと気づきますよね。
強く影響を受ける『意思決定スタイル』と選択の受け止めかた
本書を読んで驚いたんですが、ぼくたちが何かを選択するときの考え方って、物心付いた頃にすでに決まっているみたいです。しかも選択するタイプも分類されているんです。
あなたが今までしてきた選択は、それぞれ慎重に選んだように見えても、じつはあなた自身の考えより、そのタイプの影響を強く受け続けてきたのです。
(中略)
Aか、Bか、Cかをパッときめられる人、どっちつかずの態度のまま逡巡してしまう人。こうした、人それぞれに異なる選択のタイプのことを、心理学では「意思決定スタイル」と呼んでいます。
引用元:後悔しない超選択術
意思決定スタイルは5つあり、
- 合理的スタイル
- 直感的スタイル
- 依存的スタイル
- 回避的スタイル
- 自発的スタイル
何となく名前からどんなスタイルなのか想像できるかと思いますが、わかりにくいのは、
- 依存的スタイル
- 自発的スタイル
の2つですかね。
依存的スタイルは誰かのアドバイスや意見に左右され選択するタイプで。自発的スタイルはスピード感があり決断力が高いが選択すること自体が目的化してしまうタイプです。
この中で一番後悔しない選択をするのは合理的スタイル。選択するときにデータや資料から最も合理的だと思う選択をするタイプで理想のスタイルです。
合理的に選択するってことは言いかえると、
- 感情に任せて選択しない
- 選択した理由を求められてもキチンと説明できる
このように選択する人のことです。
合理的スタイルの思考で選択すれば、万が一にその選択がミスってたり失敗だったとしても、自分が選択した時点ではもっともベターな選択と納得しているので、後悔しないってことです。
実は合理的タイプ以外は感情で決めているんです。
感情に任せて選択してしまうから後になって「もっと考えておけばよかった・・・」とか、「そもそもなんでこんな選択をしてしまったんだろ・・・」と自分でも選択した理由がわからないので後悔してしまうんですね。
みなさんの意思決定スタイルはどれに当てはまりますかね?
次は結果の受け止めかた。
こっちは2つのタイプがあり、
- マキシマイザー:いつも最高の結果を求め続けるタイプ
- サティスファイザー:最高でなくとも、ある程度の結果で納得できるタイプ
引用元:後悔しない超選択術
『マキシマイザー』はいわゆる完璧完全主義ですね。
当然、後悔しないのは『サティスファイザー』です。完璧主義って終わりがないですからね。
本書には自分が『マキシマイザー』と『サティスファイザー』のどちらに近いのかチェック表があるので、ぜひやってみてくださいね。
ぼくは『典型的なサティスファイザー』でした。
まとめると意思決定スタイルの5つと結果の受け止めかたの2つを組み合わせた合計10通りの思考タイプがわかります。
ぶっちゃけ、自分の意思決定スタイルと結果の受け止めかたがわかれば、選択の傾向や弱点もわかります。弱点を克服すれば後悔しない合理的な選択がしやすくなるってことです。
これを知るだけでもこの本の元を取ったといえる内容だと思いますよ。(10通りそれぞれの詳細は本書を確認してみてください!)
また驚いたのが10通りのうち、8個は感情的に選択する傾向ってことです。人間が感情的な動物かよくわかります。
しかも、合理的スタイル以外×マキシマイザーの組み合わせは、感情的に選択するのに完璧主義。無茶苦茶ですよねww
ただ、冷静に周りの人を見てみると意外といるかもです・・・
趣味や他人に迷惑がかからない選択なら感情で決めてもいいと思うんですよね。カッコいい車だから買った、安売りだった家電を買ったとか。
ただ、シェークスピアの言葉じゃないですが、自分の人生で大事な選択は後悔せず納得したいですね。
後悔しない選択をするためのトレーニング方法とは
後悔しない選択をするのは合理的スタイルとわかりましたが、今、合理的スタイルじゃない人はどうすりゃいいの??って疑問がわきますよね。
本書には合理的な意思決定するためのトレーニング方法も載っています。
- ペンとノートを用意し、今日あなたが行った選択について振り返る
- 自分の選択について満足度を10点満点で評価する
- なぜ、その点数になったか、理由を書く
- 視点を変えて、あながた行った選択を長期的に見た場合のメリットを評価
引用元:後悔しない超選択術
内容は地味な印象ですが、トレーニング効果として感じたことは、
- 自分の選択を振り返り評価することで反省点がわかる。
- 長期的な目線でも評価することで、その場の感情に任せて判断していないかわかる。
なるほど、このトレーニングで訓練すれば合理的スタイルに近づくことができそうです。
ぼくも仕事で選択や決断することはたくさんあります。自分で決めたプロジェクトの進め方やどの製品を購入するなどを選択するときに常に意識していることは、『上司や部長ならどの選択をするか?』ということです。
みなさんもビジネスの基本として何か選択ややを決断をしたらかならず決済や承認権限がある人に説明しますよね?
その権限を持つ人が上司や部長なので、いつも「上司や部長ならどれを選択するか?」、「選択した根拠を説明できるか?」と意識していました。
上司や部長、さらに経営層の人は長期的な視点を持っている人が多いので、トレーニング内容に似たことを自然と繰り返していましたね。
トレーニングはペンとノートを用意とありますが、ぼくは脳内でやってますから慣れたら頭の中で自問自答できると思いますよ。
新人社会人のころに先輩から、「2つ上の役職目線で仕事しろ」と言われました。
なにをエラソーにっ!と思いましたが心理学的はマトを得ていたんですねw
後悔する選択を招くバイアスに気をつけろ!
最後に、思い込みのワナのバイアスについて。
トレーニングを積んで合理的な意思決定を手に入れても心理学では後悔する選択をしやすいバイアスがあることがわかっています。
(バイアスとは思い込みや考え方の偏りのこと。)
でも、安心してください!そんなバイアスを防ぐ一番の方法は、バイアスがあるってことを自覚することです。
だから、本書から超ざっくり5つのバイアスをまとめましたので意識してください。
- 感情バイアス:怒りや焦りで感情になる
- プロジェクションバイアス:今の感情によって必要以上に楽観的、悲観的になる
- サンクコストバイアス:支払った労力やコストに影響をうける
- 正常性バイアス:都合の悪い情報を無視する
- メモリーバイアス:過去の嫌な記憶に影響をうける
ぼくたちは合理的な選択をして後悔したくないですが、やっぱり人間には感情が入ってしまいます。
そんなときは上記5つのバイアスのワナにはまっていないか振り返るようにしてみましょう。一時の感情で選択をミスっても被害が小さいうちにリカバリーすればいいんです。
大事なのは「あっ、感情的になってるな」と気付くことですから!
やっぱり人間は感情で動いてしまう動物なんですね・・・。そして、選択させるためのヒントがわかった!
さて、『後悔しない超選択術』の感想でした。
ぼくたちは普段からモノゴトをよく考えて決めていると思っていましたが、実は思考に傾向やクセがあるとは驚きました。しらずに感情や環境に左右されるんですね。
トレーニングをして合理的な意思決定ができるようになってもバイアスのワナがありますから『後悔しない選択』って難しいんですね。
いやいや、おれは大丈夫と考えてる人ほどバイアスのワナにハマっている可能性大で危険ですね。
人間は感情に左右されやすい動物なんだと受け止めて、日々感情に流れてないかを振り返り謙虚で合理的な人に近づきたいです。
さてさて、元々この本を手に取った理由が、経営層と部長に選択と決断してもらうための方法を知りたかったんです。
本書の中にそのヒントはありました。
今回紹介した意思決定スタイルですね。相手がどのタイプなのかわかれば対策ができるので、まずは意思決定タイプを見極めるとこから始めようと思います。
おそらくは依存的スタイルか回避的スタイルのどちらかだと思いますね。(本書を読むまではタイプを見極めることすらできませんでした)
みなさんも、自分が後悔しない選択をするために本書を読むことはめちゃくちゃ有益です。
さらに応用して選択や決断して欲しい人のスタイルを分析すると傾向がわかるので選択してもらうためのアドバイスやサポートの仕方がわかるようになります。
それが本書の隠れた使い方かもしれません。
メンタリズム的にいうと、
『なかなか決断しない人に決断してもらう効果的な方法』
ですかねww
また、今回紹介していませんが本書には、
- 「後悔しない選択」をするための準備
- 「後悔しない選択」をするための習慣
- 感情的になりやすい状況や環境
などなど。実生活で使えるTIPSやテクニックも紹介されているので興味がある人はぜひ読んでみてください。
ワーワー言うとりますが今日はこのへんで。
合理的な意思決定を手に入れるトレーニングはぜひやって欲しいですが、続けることに自信がない人もいますよね。
そんな人にオススメな記事はこちら。
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